今、通勤途中に、小説「商道」を読んでいる。 前に書いたように図書館で借りた本だ。
内容(はじめからの抜粋)は、
2百年前程前に実在した韓国史上最大の貿易王であり、巨商であった義州商人・林尚沃(イム・サンオク)のことが書かれている。この林尚沃は、死ぬ直前、自らの財産をすべて社会に還元し、
『財上平如水 人中直似衡』という遺言をのこした最上の人物であったようだ。
「財物は平等な水に等しく、人は正しい秤に等しい」
これは、「水のように平等であるべき財物を独占しようとする愚かな資産家は、その資産によって悲劇を迎え、秤と同じく正直でない資産家は、必ずその資産によって破滅を迎える」という教訓を私たちに呼びかけている、と解説している。
上下2巻の本で、まだ、1巻の途中だが、小説でありながら、人としての生き方を示し、そして、故事の解説まであり、本を読みながら楽しみそして感動し勉強になる本ではないだろうか。
このような本こそ、読み終わったら、買っていつでも読めるようにしたいと思った。
さて、少し読み続けると、林尚沃の人生哲学が出てくる。
『論語』の里仁篇に書かれているらしい。
[ 人は利益のままに任せると恨みが多くなる(放於利而行 多怨)
利益とは結局、己のためにすることゆえ、必ずや相手に損害を与えることとなる。
ゆえに、利益を追えば恨みを呼びやすく、結局、義に従わねばならない(義之與比)
ゆえに君子が明らかにすることは義に徹すること。小人があきらかにすることは利である
のだ。(君子喩於義 小人喩於利) ]
「この本では、商いとは利を得ることよりも、人を得るものだ。人こそが商いで得ることが出来る最高の利潤であり、したがって信用こそが商いにおける最高の資産なのだ」と言っている。
これは、今、会社にとっても同じであろう。 人つまり社員、優秀な社員を得ることが重要であり、会社が存続していくためには、その優秀な社員が顧客から信用を得てこそ発展があると思う。
と、言うように、この本は私にとって、本を読みながら、自分を振り返り、また、一昨日から書いた気づきをさらに深めるには又とない本になりそうだ。
したがって、何日がかかると思うが、自分なりに大切にしたい言葉をこのブログに残したいと思い、今日から書き始めた。 書きながら、自分の頭に染み込ませたい。
ところで、この林尚沃のことがドラマになっている。
『商道(サンド)』として、「チャングムの誓い」、「ホジュン」に続いて韓国三大歴史大河ドラマのひとつらしい。しかも、DVD25枚。
では、本日は以上で。
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