さて、昨日に続き、「商道」の中から、特に記憶に残して置きたい言葉を拾いました。
■天地始者 今日是也
天と地が始まったのは今日この日なのだ。
これは、性悪説で有名な荀子の思想。
即ち、天や地の起源といった観念的な思惟に寄りかからずに、より現実的な思惟に忠実であれ。(過去の因縁に縛られることなく、まさに今この瞬間に忠実であれ)
■無住相布施
仏教では、他人に恩を施すことを布施というが、人間は誰しも、自分が他人に施した善行を覚えていて、それを自慢する。それゆえ、恩を施したと思っている人間は、その相手に何らかの期待をし、結句、期待を裏切られたような思いを味わうという。
他人に恩を施したとは思いすらしない施し、このことを無住相布施という。
■孔子穿珠
自分より劣る者に、ものを尋ねることを恥ずかしく思うな。
■三人行 必有我師
三人で道を行けば、そのうち一人は必ず私の師である。
さて、本日の最後に、今はまだ、寒いが、早く桜が咲いているような暖かな春になってほしいと思い、以下の詩を。
春眠不覚暁
処処聞啼鳥
夜来風雨声
花落知多少
春眠暁を覚えず
処処に啼鳥を聞く
夜来風雨の声す
花落つること知らず多少なるかを
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